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2014年3月20日 (木)

住宅地に突如、「葬祭場」が建設される?!

2013年の11月に突然、千葉市若葉区のモノレール「小倉台」駅前の戸建てに囲まれた狭い土地に、葬祭場建設計画の看板が建った。

驚いた隣接住居の住民達は、地域の住民全員に知らせる為に、自治会を通して企業側に説明を求めた。12/8の説明会当日は150名余りの住民が出席し、住民達はいかに無理な建設である点、建設が地域に及ぼす問題を終始指摘し、ほぼ全員が帰り際に反対署名をした。

その後、建設を反対する住民達で「小倉台を守ろう 有志」を立ち上げ、小倉台の全戸を歩いて回り、住民1887名の「建設反対」の署名を集め、千葉市に要望書と共に提出した。

また小倉台自治会が建設計画についての意見をアンケートで調査した所、全住民の半数以上から回答があり、その8割が建設を反対している。

今年初めには住民達、自治会各々で株式会社サンセルモに建設計画の撤退を要求する文書を提出した。

また千葉市議会にも住民達で請願を提出した。しかし請願そのものに法的な拘束力はなく、請願が可決されても、行政は建築主のサンセルモに対して、強く指導する以外に何もできない。

そして現在、いつ建築主が建築確認を申請し、それが許可され、葬祭場が建てられてしまうのか分からない状況下で、住民たちは建設を止められる方向を模索している。

閑静な専用住宅地の中にある日突然、「葬祭場」が建つ、自分の家の真横或いは向かいに「葬祭場」が建つ、これはどういう事なのか。それを規制する法整備が明確に行われていない日本において、住民の目線から、そして「まちづくり」などの観点から問題を考察していきたい。

まず以下の点を挙げてみた。

 

 千葉市でも有数の純粋・閑静な専用住宅地において、葬儀場には異例の小さな敷地で周りの家との間隔も狭く、葬儀場に全く適していない環境。

  駐車場も十分に確保できておらず(今の予定では7台のみ)、今後は路上駐車が増え、また駅前で郵便局や銀行、自治会などを利用する住民達の車で今も日常的に混雑している狭い道路に新たな交通問題が生まれると、地域住民の生活を支える道路が機能しなくなる。

  車両出入口が住宅側に向いているので、住民達や歩行者に非常に迷惑で事故の可能性も考えられ、また近距離25m以内に保育園など学童教育施設が数か所存在し、児童達の通学・散歩・下校も危険・困難になる。

  まさに小倉台の玄関口に建つ事で、小倉台のイメージが壊れ、今後子育てをしたい若い世代達が来なくなり、地域の活性化を生まないどころか、少子高齢化に拍車をかけ悪循環が作られる。また今回の建設が前例となり、今後も千葉市内の各住宅地で同じケース(コンビニ化)が相次ぎ、同様の被害が後を絶たず、「まちづくり」が失われる。

  葬儀場では、いずれ誰もが迎える「死」の為に特別で崇高な儀式が行われ、その非日常的なシーンを周囲の住民達は毎日目の当たりにして見守る事になるが、その恐怖や緊張を共有する事になる住民達のストレスや不安は計り知れず、色んな意味で今まで通りに自分達の家で普通に生活ができなくなる。このような葬儀の特性を考えれば、葬儀場の立地は格別・慎重な配慮が必要で、決して「集会場」として扱われるべきではない。その為にも専用住宅地で建設させないなど、立地を制限する指導要綱や条例が不可欠であり、ガイドラインがあれば企業側、住民側の双方とも不要なトラブル・経費・時間のロスを避けられる。

 ⑥ 現在、小倉台から車で20分以内の距離に、既にかなりの数の葬儀場があり、十分に選択肢がある中で小倉台駅前においての必要性を全く感じない(高齢の住民達から同様の指摘が多数あり)。

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コメント

私も、小倉台に葬儀場ができてしまうことに反対しています

葬儀場は集会場として登録されるので建築基準もゆるたかです。法的には合法だからと言ってどこにでも(団地の中でも)建てて良いと云うものではない。
故人を送るには遺族も静かな雰囲気の所を選ぶでしょう、葬儀屋の儲け主義は遺族の心情を踏みにじる行為と思いませんか。

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